冬場のプルメリア栽培管理に便利なアイテムをご紹介します。冬場はプルメリアの花を咲かせるためにとても重要な季節です。冬越しがうまくいけば開花に一歩近づけるのは間違い無いのですが、冬場にいかに体力を温存しながらプルメリアを管理してあげるかが、プルメリアを咲かせる上でとても重要なポイントとなります。

 

●温室の内張り用素材

温室でプルメリアの冬越しをされている方にとっていちばんの悩みのタネは暖房代だと思います。私の温室では天井を2層にしたり、側面にも内張カーテンを張ったりして保温性を高めることで暖房代を節約しています。

なかでも軽くてとても保温性に優れているのが、2重構造になっている「サニーコート」という被覆素材です。これを温室の内側に貼ってあげるだけで驚くほど保温性が向上します。ちょっとお値段は張りますが、7〜8年くらい使えるので長い目で見れば暖房代の節約効果により充分に元をとってくれるので私はこれを使っています。

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UNK 保温被覆資材 サニーコート 幅185cm×長さ100m
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●LED育成灯による補光

冬場は棒になるから暗い室内でもOKと思われがちですが、良く考えたら自然界では何ヶ月も光があたらないなんてことはありえないですよね? 実際、プルメリア愛好家が世界で一番多いアメリカでは冬場の電照が春の開花に大きな効果を発揮することは古くから知られています。

趣味家さんのスケールも大きいアメリカではメタルハライドランプという水銀灯のような大掛かりなランプが主流に使われていますが、とにかく眩しく消費電力も多いことや導入コストが高いことから日本では普及していません。

しかし、ここ数年で植物育成用のLEDライトの価格が急激に下がってきました。電球もメタルハライドランプのように高価ではなく1球あたりの消費電力はせいぜい15ワットから30ワット程度で昔の白熱球3分の1程度で運用できるため、一般家庭でも気軽に導入できるようになりました。

LEDは特定の波長の色だけに特化した照明のため、無駄に明るくする必要がないのも省エネで良いところです。例えば青色光は光合成を促して、クロロフィルやカロテノイドを誘発するのに役立ち、赤色光は種子を発芽させったり、成長を促進したり、葉の色抜けを解消させる働きをするなど、光の種類によって成長パターンも大きく変わってきます。

私もこれまで3年間にわたって様々な種類のLED育成灯を試してきましたが、そのなかでいくつか気に入ったものがありますのでご紹介したいと思います。

 

 

1.クリップ一体型のコンパクトなもの

こちらはわが屋でも棚下照明用に使っていますが、値段の割にとても光量があり重宝しています。コンパクトなボディーながらLEDチップがなんと40個で(22赤、12青、2白、2赤外線、2紫外線)。一般的な赤以外にも青の比率も多めで、それ以外に赤外線と紫外線が入っているのも良いところです。


Derlights 18W植物育成LEDスタンドランプ 全スペクトル 赤/青/白/赤外線/紫外線led 室内栽培ライト 水耕栽培ランプ 人工観葉植物 360度回転 省エネ 60W相当 PSE認証取得

2.オーソドックスで導入コストの安価なもの

上記のクリップ型のLED育成等は卓上や棚など狭いスペースでの照射に適していますが、お部屋や温室内の比較的広いエリアをテラスには一般家庭で広く使用されているE26口金のクリップライトフォルダーに装着できる電球タイプのものがオススメです。

以下にご紹介した電球は我が家でも使用していますが、赤色が2波長(630nmと660nm)含まれており、さらに青色の比率も高めで虫を寄せ付けにくくするIRや紫外線ランプ、そしてピンク光のいやらしさを軽減してくれる白色LEDの含まれていて非常にバランスの良い素子構成になっています。密封型なので湿度の高くなりがちな温室での使用にも適しています。白熱電球換算で54W相当の明るさがあるので、2000円台で購入できるライトの中では光のバランスを考えるとコスパは高いと思います。


Derlights 54W E26 植物育成用LEDランプ 460nm(青)/630nm(赤)/660nm(赤)IR /UV led植物電球 省エネ/長寿命 水耕栽培ランプ 光束1260LM 園芸 室内用プラントライト

 

もっと明るいライトが欲しいという方にはLED素子がぎっちりと埋め込まれた80ワット型のものも選択肢として考えても良いと思います。わが家でも昨年から使用していますが、これだけの明るさでこの価格は驚きですね。白熱球換算で80ワットですが、LEDなので実際の消費電力は25ワット程度です。赤色の素子が78個、ブルーが24個、白が6個、IRが6個、UVが6個という素子構成を考えてもコスパはとても高いです。

ただ、上のライトと決定的に異なる点はライトの素子がむき出しでガラスで密閉されていない点です。室内での使用には全く問題はありませんが、夜間多湿となる温室で使用すると過湿により球切れすることがあります。

このあたりは実際に使ってみないとわからないことですが、私の経験では温室でLEDライトを使用される方は上のようなランプを多めに設置する方が長持ちすると思います。


Morsen 80W LED植物育成バルブライト 屋内 ガーデン 温室フラワー 水耕栽培 水生盆栽システム 口金E27植物成長促進用ランプ

 

3.とにかく明るくライトをご希望の方

植物工場やグロウボックスなどで使用されている天井吊り下げ式の本格的な育成灯も数年前とくらべるとずいぶん手頃な価格になってきました。白熱球換算で600ワット相当の光量を出すライトでも、LEDということもあり実際の消費電力は115ワット程度で済むので、LEDが如何に省エネかよくわかると思います。昔は広いお部屋の照明には100ワットの電球を何球か使っていましたが、わずか1個の115ワットの育成灯で600ワット相当の光量が確保できるとは随分と便利な世の中になりました。


Morsen 植物育成用LEDライト 600w 室内栽培ライト 園芸 水耕栽培ライト 野菜工場 植物農園 植物栽培工場

 

 

4.徒長しにくく花芽分化の促進が期待できるもの

3年ほどLED育成灯を使ってきたなかで、いろいろな失敗もしてきました。すぐに球が切れてしまうものや、やたらと色が怪しく見えるものなど、LED育成灯といっても本当に様々だなと人柱になりながら感じたものです。

その中で私が最近とても気に入っているのが青色光と紫外線を中心とした素子構成のLEDです。下の写真のように赤い光が全く出ないタイプの育成灯なのですが、青色系の波長は光合成の促進だけでなく、花芽形成の促進や花数を多くする効果があることが大学の研究でも近年実証されています。また、赤色系の波長よりも徒長しにくいとされており、冬場もしっかりとした株に育てながら春に向けて花芽誘導をしていきたい方にもオススメです。

 

白色LEDとUVの素子も等量ずつ配置されているため、実際に照らしてみるとブルーライトのようにいやらしい濃いブルーにはならず、青みがかった白色系というか、数ある植物育成用のLEDライトのなかでもかなり自然な色彩で照射されるのも良い点です。お部屋がピンク色になったり、窓越しにピンク色の光が外に漏れるのに抵抗があって育成灯の導入を躊躇されている方にもオススメできるライトです。

青色LEDはコストが高いこともあってピンク系の色彩の育成灯よりも少しお値段は高めですが、密閉型の電球なので温室での使用でも問題ありませんし、徒長しにくく花芽誘導を促進する光の波長であることも私が使い始めたポイントでした。わが家の温室でも実際の光を見ていただけますので、お近くの方は実際に見比べて見ても良いかもしれませんね。

 


植物育成 LED スポットライト 超高輝度 ハイパワー 24W 【白4青4紫外線UV4】E26 サンゴ 水槽 室内栽培

5.電球型LED育成灯の購入時に忘れてはいけないもの

電球型育成灯はアマゾンでも簡単にご購入いただけますが、電球が届いて設置しようと開封した時にあれ?っと思う方もいらっしゃるようです。そうそう、電球は単品販売なのでクリップ型ライトの本体も用意しないと点灯できないわけですね。

クリップライトもいろいろな形のがありますが、一般電球用にデザインされているもののなかには傘の幅が狭すぎて電球がねじ込めないものがあるので注意が必要です。なぜかというと、LED植物育成灯は一般的なの電球のように卵型をしているわけではなく、横幅が広い形状になっているからです。

値段だけみて適当なE26型のクリップライトを購入して、いざ電球をねじ込もうとしたら傘が引っかかって入らないという方も何名かいらっしゃいましたので、ご参考までにわが家で使っているクリップライトをご紹介しておきます。こちらは寸胴なのでほぼ全てのE26型もしくはE27型の口金のLED育成灯に使えるはずです。

 

 


ヤザワ クリップライトクローム1灯口金E26電球なし CLX15001CH

あと、あると便利なのが点灯と消灯を自動で行ってくれるタイマーです。いくつかのタイマーを使ってもましたが、コンセント直刺し型のものはちょっと引っ掛けただけでも抜けやすかったり、デジタル式のものは停電時にリセットされてしまったりと一長一短があって、結局落ち着いたのは昔ながらのアナログなダイヤル式のものでした。

ダイヤル式のものにもコンセント直刺し型のものがありますが、なぜか時間が狂いやすかったり抜けやすかったりしていくつか試してはみましたが、結局は以下の写真のような昔からある屋外型のものに落ち着きました。これは本当に準備で壊れないですね。

 


屋外用プログラムタイマーPT-W1